塩づくりの里山田

山田東野崎塩田全景

山田東野﨑塩田全景

海岸線の眺めが県内屈指と評判の玉野市東部を走る県道74号、田井を過ぎ大藪から後閑を抜け出崎半島付根の鳥打峠を越えると、前方に広大な潅木と雑草の林が広がっています。
塩田王と言われた野﨑武左衛門が開発し、塩の生産が玉野市で最も盛んであった東野﨑浜塩田の跡地です。今話題のメガソーラー(太陽光発電所)の候補地ともなっている広大な所です。
全盛期(1900年代前期)、この街には塩田労働者が溢れ、様々な産業が栄え、活気に満ちていました。入浜式塩田、流下式塩田、そしてイオン交換膜法と製塩方法の近代化とともに塩業の就労者は減ってゆきましたが、この街には、製塩の歴史をものがたる確かな息吹が感じられます。

平成23年、国の有形登録文化財に登録された旧専売局の庁舎と文庫を始め、塩竃神社、塩田で活用されていた様々な構築物など、当時の製塩の歴史的建造物や遺構が数多く残されています。
このサイトは、そのような山田の製塩文化と歴史、地区に残る遺構や風景を、散策しながら感じていただきたいとの願いを込めて作成しました。散策地図と合せて、山田の歴史の素晴らしさをお楽しみいただければと思います。