塩づくりの里山田

山田まちづくり講座について

集合写真

専売局庁舎にて

山田まちづくり講座は、平成14年(2002)、山田市民センターで郷土の歴史文化を学習する講座としてスタート。17年(2005)2月、3年間の学習成果を「わが町歴史探訪」として纏め出版した。同年4月、自主活動として再スタートした講座生は、それまでの活動を通じて、山田地区と塩業の関係の深さを認識するようになる。同時に旧専売局庁舎と文庫の希少性に気づき、文化遺産として保存活用したいとの思いを抱くようになった。18年(2006)、建物の損傷を知った講座生は、寄付金を募り文庫の屋根や窓等を修理した。
同じ頃、玉野みなと芸術フェスタ実行委員会から同施設をイベント会場として使いたいとの申し出があり、19年(2007)に開催された芸術フェスタに共催、施設のリノベーションを行った。さらに20年(2008)8月、玉野市教育委員会に国登録有形文化財申請の要望書提出。翌21年(2009)には、福武教育文化振興財団助成事業として「山田地区に残る文化的な建造物の調査・保存」の研究を行い、「わが町歴史探訪(改訂版)」を出版した。
平成23年(2011)10月、旧専売局庁舎と文庫が国の有形登録文化財として正式に登録され、講座生の長年の念願が叶い、地元住民共々大変喜んでいるところである。
現在、山田地区に残る歴史的文化遺産の中でも、特にこの地区に特徴的な製塩の遺構や遺跡などの文化遺産を「塩づくりの里 山田」というテーマで情報発信し、玉野市の歴史遺産として残してゆく活動を進めている。

大西康夫 高畠順正 丸田昇 佐藤律子 萩野倫子 小野美智子 清水直人

参考文献

  • 山田村誌
  • 岡山県歴史人物辞典
  • 野﨑家の研究
  • 沖須賀遺跡
  • 玉野市史
  • 児島郡誌
  • 後閑の今昔
  • 児島の郡雑記
  • 東児町史
  • 吉備温古秘録
  • 海のもつ可能性を求め続けて
  • 日本史総覧
  • 児島郡誌
  • たばこと塩の博物館
  • たまの歴史‐ロマン夜塾資料
  • 後閑の今昔

編集にあたり、ご協力いただきました財団法人竜王会館様、大成経凡様に厚くお礼申し上げます。

編集:山田まちづくり講座  発行日:2012年3月31日